Link to 松下電器産業、家庭向け高速PLC製品を12月9日に発売
うっかりビデオ持って行くの忘れました(笑
というわけで久々に文字で。
ついにPLCの国内デビューですが、個人的に初期のDSLのニオイをぷんぷん感じました。
どういういことか?
既存の電話線に高周波の信号を流すDSLと同じようにPLCも既存の電源配線に高周波(4〜28MHz)を流すわけですが、となると最終的にはノイズとの戦いになります。
開発の方に話を聞く限り、国内の家電ならほぼノイズ対策できてるから大丈夫だそうですが、地雷は携帯電話の充電器、海外製の安い家電(ドライヤーとか)がノイズ発生するようなので、このあたりが影響あるかもしれません。
初期のDSLでも、電車や幹線道路の影響なんて、当初予測もできなかったものの影響を受けて速度や回線品質の問題が発生したわけですが、これと同じようにスタートしてから、思わぬノイズの存在に悩まされるという可能性がありそうです。
ちなみに、普通の電力配線は家庭内の配電盤で2系統に分かれていますが、この間の通信は遅くなるようです。不勉強で申し訳ないのですが、どうやら物理的に配線されておらず、電磁誘導?でつながってるらしいことが関係あるようです。
でも、まあ、家電系のノイズで速度が低下したとしても、たぶん実用範囲内。
たぶん、もっと考える必要がありそうなのは、ほかのPLC方式との混在でしょう。
報道でPLC方式は3方式あると聞いたことがあるかもしれません。で、規格の互換性とか統一が課題と言われてますが、正直、互換性も大事ですが、混在の影響もぜひ考えて欲しいところ。
たとえば、マンションなんかで、101号室は松下のHD-PLC、201号室は別の方式なんてことになった場合、どれくらい影響あるのかが気になるところ。
たぶん信号センスすればいいので、さすがに周波数つぶし合うことはないとは思いますが、それでもスイッチではないハブを使ったイーサのコリジョン、もしくは無線LANのようにほかが通信中は待機する必要がありそうです(これは同じ方式同士でも発生しそう)。
世帯数が多いマンションなどの場合、インターネット接続ならなんてことなさそうですが、映像伝送だと厳しいかもしれません。
そういえば、初期のDSLで某社の下りの信号が他の上りの信号に干渉してるなんてモメたことがありますが、ちょっと違うけど、これを思い出しました。
ちなみに、セキュリティに関してですが、当然のことながら電力線がつながっている限りは、信号はどこでも受信できます。要するにマンションなどは、ほかの部屋でも。このため、松下の場合、これをAESの暗号化で保護しています。つまり、AES暗号の強度が担保される間は、PLCの安全性も担保されると考えて差し支えありません。
あと、今回の松下は本来許可されてる2〜30MHzのうち、上下2MHz、さらに中間のいくつかの周波数を使わない(ノッチ入れて完全に使ってないそうです)仕様になっています(アマチュア無線、短波への干渉を防ぐため)。
でも、でもですよ。
海外のメーカーなんかは、もしかすると、そんなのお構いなしに、この周波数帯使ってくる可能性があります。理由は単純で、その分、データ乗っけられるので速度が向上するから。そもそも許可されてるし。
となると、マジメにやってる松下(社会的に松下はマジメにやらざるを得ない)は190Mbpsだけど、ほかのベンダーはこれ以上の速度を実現してくる可能性大です。
これに価格競争が加わるとどうなるか。
AnnexAのモデムを低価格でもってきて、一気に普及させた過去の戦略がよぎりました。
国内のPLCで採用されているアマチュア無線などへの配慮は厳しすぎるという意見もあり、実質的にノッチ入れなくても影響ない可能性もありますので、PLC市場を引っかき回したい事業者やベンダーさんは、これをやると、過去の教訓からシェアを確保できると思われます(笑
たぶん、プレーヤーが松下とか良心的なメーカーなので、ドロドロまで発展しない気がしますが、なにやらアヤシゲなニオイを感じ、良いネタになりそうで、ちょっとワクワクしてきました。
posted by shimiz at 10:20|
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